Synology DiskStation のデータを Microsoft Azure にバックアップ

筆者宅のデータ管理用に先日 Synology 社の DiskStation を購入した。
購入した製品は DS215j だが、この手の製品は HDD ユニットを別に購入する必要がある。
DS215j は 3.5" SATA HDD/SDD のドライブ ベイを 2 つ持つ機種で、別売の 2.5" ディスク ホルダーを使えば 2.5" SATA HDD/SDD も付けられる。
筆者は 2TB の HDD を 2 台付けて RAID1 を構成し、実容量 2TB で使っている。

Synology DiskStation

ところで、いくら RAID1 で構成しているとはいえ、バックアップのひとつも無いのは不安だ。

DiskStation には、バックアップの機能が標準で提供されている。
その機能は Synology 社の公式 Web サイトで紹介されている。
バックアップ先も、DiskStation に接続した USB HDD、別に用意した DiskStation、rsync に対応した OS、さらには Amazon S3 や Microsoft Azure ストレージといったクラウド ストレージまで、多彩だ。

そこで、バックアップ先を Microsoft Azure にして試してみた。

Azure の準備

まずはあらかじめバックアップ先になる Microsoft Azure ストレージを作成する。

Microsoft Azure への登録は省略し、Azure ストレージの作成手順は簡単に紹介しておく。

Microsoft Azureの管理ページを開いたら、ページ下部の「新規」をクリックし、続いて「データ サービス」、「ストレージ」の順にクリックし、更に「新規作成」をクリックする。

Azure の管理ページで「新規」をクリックする
「データ サービス」、「ストレージ」の順にクリックする
「新規作成」をクリックする
それぞれの値を入力してストレージを作成する

作成するストレージの名前 (参照するときの URL になる) と、ストレージのインスタンスが置かれる場所、料金支払に使うサブスクリプション、レプリケーションの構成のそれぞれを入力して、「ストレージ アカウントの作成」の右にあるチェックをクリックする。
これで Azure のストレージが作成される。
ストレージの作成ができあがるまでは数分から数十分ほどかかる。
作成できると「状態」欄が「作成中」から「オンライン」に変わる。

Azure ストレージを作成する
ストレージが作成されたら「アクセス キーの管理」をクリックする

ストレージの「状態」欄が「オンライン」になったことを確認したら、そのストレージを選択してページ下部の「アクセス キーの管理」をクリックする。

「アクセス キーの管理」ダイアログがポップ アップするので、そこに表示される「ストレージ アカウント名」と「プライマリ アクセス キー」の値を控える。

「ストレージ アカウント」と「プライマリ アクセス キー」を控える

この後の DiskStation のバックアップ先を設定するときに、この「ストレージ アカウント名」と「プライマリ アクセス キー」の値を使う。
Diskstation の設定も Web ブラウザーを使って行うので、このページを表示したままにして、DiskStation の画面を別のウィンドウやタブに表示してもいいだろう。
なお、「アクセス キーの管理」ダイアログの「ストレージ アカウント名」欄と「プライマリ アクセス キー」欄の右にある コピー アイコン をクリックするとその欄の値がクリップ ボードにコピーされる。

DiskStation でバックアップの設定

Microsot Azure でバックアップ先の使うストレージの準備ができたら、DiskStation でそれをバックアップ先にしたバックアップを設定する。

まずは DiskStation の DSM に Web ブラウザーで接続して、DSM のデスクトップを表示する。
デスクトップの左上のメイン メニュー ボタンをクリックしてメイン メニューを開いて、「バックアップと復元」をクリックする。

DSM のメイン メニューで「バックアップと復元」をクリックする

バックアップ先の指定

「バックアップと復元」でバックアップの設定をするには、あらかじめバックアップ先を定義しておかなくてはならない。
そこで「バックアップと復元」ウィンドウの左側メニューで「バックアップ先」でバックアップ先を定義する。

「バックアップと復元」ウィンドウの左側メニューの「バックアップ先」をクリックしたら、右側ペイン上部の「作成」ボタンをクリックする。

メニューから「バックアップ先」を選び「作成」ボタンをクリックする
「パブリック クラウドのバックアップ先」を選んで「次へ」ボタンをクリックする

「バックアップの作成」ダイアログが表示される。
ダイアログの最初のステージでは保管先の種類を選択する。
Microsoft Azure をバックアップ先にするので、ここは「パブリック クラウドのバックアップ先」を選んで「次へ」ボタンをクリックする。

次のステージはパブリック クラウドの種類の選択だ。
ここでは「Microsoft Azure バックアップ先」を選んで「次へ」ボタンをクリックする。

「Microsoft Azure バックアップ先」を選んで「次へ」ボタンをクリックする

次は、Microsoft Azure のストレージを指定するステージだ。
「バックアップ先の名前」欄には適当な名前を入力する。
「ストレージ アカウント名」と「アクセス キー」の欄には、先に作成した Microsoft Azure のストレージで控えた「ストレージ アカウント名」欄と「プライマリ アクセス キー」の値を入力する。

「名前」、「ストレージ アカウント名」、「アクセス キー」を入力して「Container の選択」をクリックする
Container の選択」欄のドロップ ダウン リストで「Container を新規作成します」を選択する

「バックアップ先の名前」、「ストレージ アカウント名」、「アクセス キー」欄を入力したら、「Container の選択」欄をクリックしてドロップ ダウン リストを表示する。
ここに指定した「ストレージ アカウント名」で特定される Microsoft Azure のストレージは先ほど作成したばかりなので、そこに含まれるコンテナーはひとつも無い。
このため、「Container の選択」欄のドロップ ダウン リストには「Container を新規作成します」がひとつ表示されるだけなので、これをクリックする。

「Container を新規作成します」ダイアログが表示されるので、「Container」欄に適当なコンテナー名を入力して「OK」ボタンをクリックする。
コンテナー名は、数字または英小文字から始まる文字列で、英小文字、数字、ダッシュ (-) 以外の文字は使えない。

作成するコンテナー名を入力して「OK」ボタンをクリックする
「適用」ボタンをクリックする

「Container を新規作成します」ダイアログが閉じ、「バックアップの作成」ダイアログに戻ったら、「適用」ボタンをクリックすると、Microsoft Azure ストレージをターゲットにしたバックアップ先が登録される。

作成されたバックアップ先

バックアップ タスクの作成

続いて、Windows Azure のストレージをバックアップ先にしたバックアップを設定する。

DiskStation の DSM の「バックアップと復元」ウィンドウの左側メニューで「バックアップ」をクリックして、右側ペイン上部の「作成」ボタンをクリック、表示されたドロップ ダウン リストから「データ バックアップ タスク」をクリックする。

メニューから「バックアップ」を選び「作成」ボタンをクリック、ドロップ ダウン リストから「データ バックアップ タスク」をクリックする
「バックアップ」ウィザードでバックアップ先を選び「次へ」ボタンをクリックする

「バックアップ」ウィザードが開く。
ウィザードの最初のステージではバックアップ先を選択する。
先にバックアップ先を作成したので、ここでは「既存のバックアップ先」を選択する。
「既存のバックアップ先」のところのドロップ ダウン リストには、あらかじめ作成した Microsoft Azure のストレージをターゲットにしたバックアップ先を選び、「次へ」ボタンをクリックする。

ウィザードの次のステージはバックアップするフォルダーの選択だ。
DiskStation で作成したフォルダーが一覧表示されるので、バックアップしたいフォルダーにチェックを入れて、「次へ」ボタンをクリックする。

バックアップするフォルダーを選び「次へ」ボタンをクリックする
バックアップするアプリケーションを選び「次へ」ボタンをクリックする

次のステージではバックアップするアプリケーションを選択する。
DiskStation ではさまざまなアプリケーションが提供されており、任意にインストールできる。
そのインストールしたアプリケーションのどれをバックアップするかを選択する。
筆者は Photo Station と DNS Server の二つのアプリケーションをインストールしているが、DNS Server はまだ設定していないので、ここでは Photo Station だけをバックアップの対象に含めた。
バックアップに含めたいアプリケーションにチェックを入れたら、「次へ」ボタンをクリックする。

次がバックアップ ウィザードの最後のステージだ。
バックアップに関する細かな設定をここで行い、「適用」ボタンをクリックする。
ここでバックアップ スケジュールを有効にすれば、定期的なバックアップが可能になる。

バックアップのパラメーターを決めて「適用」ボタンをクリックする
作成されたバックアップ タスク

スケジュールを有効にしたバックアップ タスクなら、その時刻になれば自動的に実行される。
スケジュールを有効にしていないバックアップ タスクや、スケジュールした時刻以外にタスクを実行したいときは、そのタスクを選択して上部の「今すぐバックアップ」ボタンをクリックするとバックアップが開始する。

Azure の課金状況

DiskStation の「バックアップと復元」によるバックアップは毎回完全バックアップをするようだ。
筆者の環境では DiskStation に約 270GB  のデータを保存している。
これを毎日一回、Microsoft Azure のストレージにバックアップするタスクを作成して約一ヶ月運用したところ、運用開始当初は 1 万円あったクレジットの残金が 9,444 円になっていた。
当然、使用環境によって大きく変動するのだろうが、参考にはなるだろう。

Azure の課金状況

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