Xperia arc (SO-01C) をひかり電話の子機にしてみた

一部の android 端末には SIP クライアント機能が搭載されているらしい。
SIP クライアントとは、一言で言えば IP 電話の子機のことだ。
android のどの端末なら搭載されているかは知らないが、少なくとも Xperia (SO-01B) をアップデートした 2.1 には搭載されておらず Xperia arc (SO-01C) をアップデートした android 2.3.4 には搭載されている。
しかし、Optimus bright (L-07C) の 2.3.3 には SIP クライアント機能が無いように見えることから、android 2.3.4 以降で搭載された機能なのか、それとも機種によるのかは分からない。
これ以上の確認は、筆者の所有する端末がこの 3 台だけなので容赦して欲しい (ドコモ ショップで確認してこいとは言わないように。)

NTT のひかり電話の子機として SIP クライアントを増設できるのは、ずいぶんと前から知られている。
NTT からレンタルされるひかり電話アダプターのほとんどの機種で、SIP クライアントを子機として増設可能だ。
 
筆者宅ではひかり電話アダプターとして AD-200NE がレンタルされているので、これを親機にして Xperia arc (SO-01C) を子機にしてみる。

ひかり電話の子機として SIP クライアントを増設するときには、使いたい機器だけが子機になるように、その機器の MAC アドレスを親機に登録するのが良いだろう。
MAC アドレスが何かということをきちんと説明しようとするとそれだけでひとつ以上の記事が書けてしまうのでここでは省略するが、12 桁の英数字の文字列で大抵は「: (コロン)」か「- (ハイフン)」を使って 2 桁ずつに区切って表記されている。
Xperia arc の MAC アドレスは android の設定で [端末情報 - 端末の状態] と辿ったところにある「Wi-Fi MAC アドレス」欄で調べられる。

設定で「端末情報」を選ぶ
「端末情報」で「端末の状態」を選ぶ
「端末の状態」の「Wi-Fi MAC アドレス」欄に MAC アドレスが表示されている

ひかり電話アダプター AD-200NE の設定画面を表示し「電話設定 - 内線設定」メニューをクリックして内線番号エントリを表示させたら、「端末属性」欄が [IP 端末] になっている行の「編集」をクリックする。

「内線設定」画面で IP 端末の「編集」をクリックする

「内線設定 (IP 端末)」画面が表示されるので、「ニックネーム」欄に分かりやすい名称を入れるのがいいだろう。
「内線番号」欄は変更してはいけない (変更したときにどの設定項目にどのような影響があるのか分からないためだ。)
「端末属性」欄は [通常端末] から [音声専用端末] に変更する (理由はよく分からない。)
「MAC アドレス」欄は空欄でも良いようだが、どこかの誰かに勝手に接続されることの無いように、先ほど調べた Xperia arc の MAC アドレス 12 桁を 2 桁ずつ「: (コロン)」で区切って入力する。
「ダイジェスト認証」欄は [行う] を選択する。
「ユーザー ID」欄は [3] のように「内線番号」欄の数字をそのまま入れる (この欄は「内線番号」欄と同じでないと、Xperia arc からの接続がエラーになる。)
「パスワード」欄はそのままでも良いし、適当にでたらめな文字列に変更しても良い。

この中で「ユーザー ID」欄と「パスワード」欄の文字列は、Xperia arc の設定で使うので、どこかに控えておく。

この画面の下の方にある「電話番号設定」の部分では、この設定で繋がる子機から電話を掛けたときにどの番号を相手に通知するのか、またどの番号に電話が掛かってきたときにこの設定で繋がる子機を呼び出すかを指定する。
筆者宅のように複数の電話番号を契約しているのでなければ、特に触る必要もないだろう。

ここまで設定したら下の方にある「設定」ボタンをクリックし、更に左にある「保存」ボタンをクリックして、設定を反映させる。

IP 端末の内線設定で [ユーザー ID] や [パスワード] を入力する

次に Xperia arc の設定をする。
Xperia arc の android の設定で [通話設定 - アカウント] と辿り、「アカウントを追加」ボタンをタップする。
「SIP アカウントの詳細」が表示されるので、そこに「ユーザー名」や「パスワード」などを入力する。

設定で「通話設定」を選ぶ
「通話設定」で「アカウント」を選ぶ
「アカウントを追加」をタップする
「ユーザー名」や「パスワード」などを入力する

「ユーザー名」欄には、ひかり電話アダプター AD-200NE の「内線設定 (IP 端末)」画面の「ユーザー ID」欄の文字列を入力する。
「パスワード」欄には、「内線設定 (IP 端末)」画面の「パスワード」欄の文字列を入力する。
「サーバー」欄には、ひかり電話アダプター AD-2000NE の IP アドレスか名前解決できる DNS 名のどちらかを入力する。
「メイン アカウントにする」チェック ボックスは、特に説明しないが、必要に応じてチェックを入れておく。

これらの項目を入力したら、バック ボタンを押して前の画面に戻ると「SIP アカウント」の欄に登録したばかりのアカウントが表示されるはずだ。
きちんと設定できており、Xperia arc からひかり電話アダプターへの通信ができれば、アカウント欄の下に「メイン アカウントです。通話着信 OFF」のメッセージが表示される。
「SIP アカウントの詳細」画面で「メイン アカウントにする」のチェックを入れなかったなら、「メイン アカウントです。」の部分は表示されないかもしれない。

アカウントを追加すると、「SIP アカウント」に追加したアカウントが表示される。着信を受けるなら上部の「着信を受ける」をチェックする

これで Xperia arc をひかり電話の子機として使用できるようになった。
しかし、これだと発信できても着信はできない。
Xpera arc で着信もできるようにするには、先ほどの「インターネット通話 (SIP) アカウント」画面 (SIP アカウントが表示されている「アカウントを追加」ボタンのある画面) で「着信を受ける」チェック ボックスにチェックを入れる。
なお、「着信を受ける」チェック ボックスにチェックを入れてひかり電話の着信を受けられるようにすると、筆者の使い方ではそんなに気になるほどでもなかったが、Xperia arc のバッテリー消費が多くなるので注意されたい。

ところで、Xperia arc から掛けるときに、電話番号を見て携帯電話宛てなら携帯電話の回線から、固定電話宛てならひかり電話から発信してくれると期待してはいけない。
Xperia arc から電話を掛けるようとすると、以下のようなダイアログが表示され、どちらの回線を使うかを訊いてくるだろう。

携帯電話網かインターネット接続 (SIP) のどちらを使って発信するかを確認してくる

このダイアログで、「携帯通信網での通話」を選べば携帯電話の回線から発信し、「インターネット通話」を選べば、ひかり電話 (SIP サーバー) で発信する。

筆者の場合は、Xperia arc にデータ通信専用の SIM を挿して運用しており、、携帯電話の回線で発信することができないため、android の設定の [通話設定 - 通話方法] を [SIP アドレスにのみ] にしてある。
これによって、常にひかり電話から発信するようになり、先ほどのダイアログが表示されないようになる。

設定で「通話設定」を選ぶ
「通話設定」で「通話方法」を選ぶ
[ネットワーク アクセスで SIP を使用]、[SIP アドレスにのみ]、[常に確認する] から選択する

Xperia arc が Wi-Fi (無線 LAN) に繋がったときはひかり電話から発信し、それ以外のときは携帯電話の回線を使うようにしたいときは、ここを [ネットワーク アクセスで SIP を使用] にすればいいような気がするが、確認をしていないので実際にどんな動作なのかは分からない。

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