Hyper-V の仮想マシンに CentOS 5.6 をインストール

Microsoft が Hyper-V 上での CentOS の動作のサポートを 5 月 15日に発表した。 Hyper-V が提供する仮想マシンはかなりよくできているため、正式にサポートされていなくても Linux のデストリビューションならほとんど問題無く動作する。 動作するとは言っても完全仮想化環境下の動作になるため、パフォーマンス的には若干の劣るものになる。 公式サポートとは準仮想化ドライバー、つまり統合サービス (Linux Integration Services) が正式に提供されると言うことだ。 この統合サービス (Linux Integration Services) を使うことで、がそれを使わないときに比べて、より安定的かつより高いパフォーマンスでゲスト OS が動作するようになる。 さっそく Hyper−V に CentOS をインストールして、正式サポートになった統合サービス (Linux Integration Services)を入れてみることにしよう。 まずは元になる CentOS をインストールするところから。 最初に CentOS をインストールする仮想マシンを作成する。 仮想マシンの作り方は、正式サポートされる前までとまったく同じだ。 Hyper-V のネットワーク アダプターももちろん使えない。 統合サービス (Linux Integration Services) を入れれば、Hyper-V のネットワーク アダプターが使えるようにはが、統合サービスを入れる前に CentOS のアップデートをしておきたいという理由があるため、CentOS をインストールする前に仮想マシンにレガシー ネットワーク アダプターを追加しておく。 代わりに Hyper-V のネットワーク アダプターは、仮想マシンから外しておくことにする。 仮想マシンを作るときの注意点といえばそれだけだろう。 仮想マシンを作成したら、次は CentOS をインストールする。 使用したバージョンは 32bit (i386) 版の 5.6 だ。 64bit (x86_64) 版を使わないのは、仮想マシンに割り当てたメモリ量が少ないからだけで、それ以外の意味はない。 Linux の場合は 64bit 版の方がコードの効率が良いので、本来なら積極的に 64bit 版を使うべきなのだろうが、気にしないでおく。 これが Windows だと 32bit コードのアプリケーションが残っていたりするので、64bit 版とどちらをつかうのが良いか迷うところだ。 CentOS のインストール用イメージ ディスクは http://isoredirect.centos.org/centos/5/isos/i386/ からダウンロードする。 Hyper-V のゲスト OS にインストールするのが目的であり、物理メディアに焼く必要がないために、ダウンロードするファイルは CentOS-5.6-i386-bin-DVD.iso になる。 しかし、このファイルは BitTorrent でしかダウンロードできないため、先に BitTorrent クライアントを用意しておく必要がある。 CentOS-5.6-i386-bin-DVD.iso ファイルをダウンロードしたら、作成した仮想マシンの DVD ファイルに割り当てから、仮想マシンを起動する。
Screen at booting by CentOS installation media
ここではそのまま Enter キーを押してグラフィカル モードでインストールを行い、順次薦めていく。 仮想マシンにレガシー ネットワーク アダプターを追加してあるので、ネットワーク デバイスの設定も問題無くできる。 時刻の設定では、「システムクロックで UTC を使用」のチェックを外すのを忘れないようにする。
Setting System Clock
Hyper-V がシステム クロックをローカル タイムにしているのがその理由だ。 それ以外で注意しなくてはいけないのは、OS インストール時に一緒にインストールするパッケージの選択で「仮想化」をインストールしないようにするくらいだろう。 ここでは「Desktop – Gnome」だけを一緒にインストールするパッケージに指定した。
Select Install Package
インストールが終わった CentOS にログインすると、画面の右上に「更新があります」というポップアップ メッセージが表示されていると思うので、ポップ アップの中にある「更新を表示する」ボタンをクリックして、更新パッケージの一覧を表示させる。 このとき root 以外のユーザーでログインしていると、スーパー ユーザー権限に対するパスワードの入力が求められる。 このスーパー ユーザー権限のパスワードとは、root のパスワードのことだ。
Notice has update
Entry Super User Password
パッケージ アップデーターのウィンドウが表示されたら、「更新を適用」ボタンをクリックして、パッケージの更新を適用する。 パッケージのダウンロードの途中で署名の鍵の取り込みを確認されたら、「キーを取り込み」ボタンをクリックして、取り込んでおく。
Package Updater Window
Confirm Take Signature Key
Success Package Update
「ソフトウェアの更新が正常に終了しました」と表示されたら、CentOS を再起動する。
Inquire Reboot after update Package
これで CentOS のインストールができた。 続いて正式に CentOS をサポートするようになった統合サービス (Linux Integration Services) を入れてみる。

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「Hyper-V の仮想マシンに CentOS 5.6 をインストール」への3件のフィードバック

  1.  CentOS にログインすると、画面の右上に「更新があります」・・・
    ボタンを押せとありますが、マウスが動作しないのにどうやって押すのでしょうか?

    1. CentOS を実行している仮想マシンのウィンドウ内をクリックすれば、CentOS 上のマウス カーソルがマウスの操作に連動するようになるはずです。
      その代わりに、仮想マシンのウィンドウ外部にはマウスが移動しなくなります。

      仮想マシンのウィンドウ下部に書いてあるキー操作で、仮想マシンへのマウス操作の伝播が解除されます。

  2.  
    早々の回答ありがとうございます。
     
    [Main Instruction]
    リモート デスクトップ セッションでマウスがキャプチャされていません。
     
    [Content]
    ゲスト オペレーティング システムに統合サービスがインストールされている場合、
    リモート デスクトップ セッションでマウスを使用できます。
    詳細については、ヘルプで '統合サービス' を検索してください。
     
    画面をクリックすると上記メッセージが出てマウス操作ができません。
    そもそも、統合環境をインストールしないとマウス操作できないのでは?
     
    尚、centOSのi386版、現在ダウンロードできるのは5.8でした。
    バージョンの問題なのか統合環境も動かないので
    ALT+F1にてメニューを出し
    リモート設定で許可
    ファイアウォール設定でポート5900を追加、SELinuxを無効にし
    vncViewerにてWinXP端末よりリモート操作としてます。

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