コンピューター? コンピュータ?

先日(7月26日)にmixiの日記に書いたネタを基に若干の加筆訂正 外来語のうち、英語で表記したときに単語の末尾が -er ないしは -or、-ar で終わる場合、日本語で表記するときに ー(長音記号)をつける人と、付けない人がいる 例えば『コンピューター』と表記するするのか、それとも『コンピュータ』と表記するのかといった具合だ 実は会話しているときなどに注意深く聞いていると、同一人物が喋っているときであっても、その前後の文脈によって『コンピューター』と語尾を延ばして発音しているときと、『コンピュータ』と語尾を詰めて発音しているときがあることがわかる 現代の日本語の表記方法は、表音主義(できるだけ喋った通りに表記すること)を原則としているため、上のように発音のしかたに揺れがあるときには、どちらの表記が正しいとも決めつけられないつまり、『コンピューター』と『コンピュータ』のどちらでも好きな方で表記すれば良い、ということである しかし、個人が私的な文書を記すときには好きに表記しても大した問題にもならないが、広く多数の目に触れるような文書の場合(たとえば新聞とか書籍、もしくは製品の取扱説明書といったもの)には、ある程度の基準が必要とも考えられる 実は、こういった発音に揺れがある言葉を表記するときの基準が定められている そのひとつが、国語審議会の報告を基に1991年6月28日告示された「平成三年内閣告示第二号(外来語の表記)」であり、ここには『ー(長音記号)を付けろ』とある しかしコンピュータ(情報処理)業界に従事するものとしては見逃せない基準が別にある それがJIS Z8301という規格(最新版は2005年の改訂)である

日本工業標準調査会のWebサイトにあるJIS検索のページで「JIS規格番号」のJISに続けて「Z8301」を入力して検索

この中の「G6.2.2 b」で「その言葉が2音以下なら長音記号を付け、3音以上なら付けない」とある さて、何をこんなに小難しいことを長々と書いているかというと、'08.7月25日にマイクロソフトが長音記号の表記ルールを変更すると発表したからだ この発表内容を一言で言ってしまえば「マイクロソフトはこれまでJIS Z 8301に則った表記法を採用していたが、今後は平成三年内閣告示第二号に則った表記法を採用する」ということである このことは、マイクロソフトは自社製品、つまりはコンピュータ関連品が一部の技術者だけのものではなく、一般大衆を対象とした日常品になった、ないしは少なくとも遠からぬ将来はそうなるであろうと考えたのだと推察できる 実際には一般大衆を対象として日用品と言い切るにはどうかと思える部分がまだまだ大量にあると思えるのだが、日進月歩、秒進分歩の勢いで改良改善が加えられ続けているので、本当に日用品(そのときはコンピュータの形状も大きく変わっていることだろうが)になるのもそう遠い先ではないのであろう

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