Hyper-V に ubuntu 10.04 LTS をインストール (その 1)

[仮想マシンの作成]

先日の記事から既に 20 日が経とうとしている。
少々時間が掛かったが、何とか自分が使っているサーバーのアップグレードリプレースの準備が整った。
新しいサーバーは ubuntu 10.04 LTS Server Edition 64bit 版を使い、Microsoft Hyper-V 上の仮想マシンにインストールした。

そこで備忘録の意味をかねて、Hyper-V での仮想マシンの作成から、ubuntu 10.04 LTS Server Edition 64bit 版のインストール、メールサーバーアプリケーションの設定までを纏めておこう。

全部を書くとかなりの分量になるので、何回かに分けてアップしようと思う。

最初に仮想マシンを作成するために、 Hyper-V マネージャーを使って Hper-V のサーバーに接続し、右側の操作ペインから「新規 - 仮想マシン」メニューを実行する。

operation_menu_create_new_vm

「仮想マシンの新規作成ウィザード」が開くので「次へ」ボタンをクリックし、「名前と場所の指定」で作成する仮想マシンの名前を設定する。
ここでは通常 [名前] 欄だけ設定すれば良く、[場所] を設定する必要は無い。

create_vm_start_wizzard create_vm_name_and_locale

次は「メモリの割り当て」だ。
この仮想マシンにインストールするのは ubuntu 10.04 LTS Server Edition 64bit 版であり、最低でも 480MB のメモリが必要だ。
いくつか試してみたが、これ以下だと ubuntu のインストーラーが途中で止まってしまうようだ。
割り当て可能な最大メモリサイズは、実装されている物理メモリ量 (よりも若干少ない) までに制限されている。
ここで使っている PC に実装した物理メモリは 2GB なので、割り当て可能な最大メモリサイズは 2012MB になる。
なお、同時に動作する仮想マシンに割り当てた仮想メモリサイズの合計が物理メモリのサイズを超えてしまうような場合は、仮想マシン自体が起動しないので注意が必要だ。

create_vm_assign_memory

続いて「ネットワークの設定」を行う。
Hyper-V には統合サービス (Linux 用は「Linux Integration Components」) というものがあり、ゲスト OS にこれをインストールするとゲスト OS 安定性とパフォーマンスが向上する。
しかし今回インストールしようとしている ubuntu 10.04 LTS には Linux Integration Components はインストールできない。
「仮想マシンの新規作成ウィザード」で登録されるネットワークアダプターは、統合サービス (または Linux Integration Components) に含まれる準仮想化ドライバーを必要とするものになる。
このため、Linux Integration Components をインストールできないゲスト OS をインストールする仮想マシンで、この「ネットワークの設定」でネットワークに接続したとしても、まともには使うことができないため、ここでは「接続しない」を選択して次に進むことにする。

create_vm_configure_network

Linux Integration Components は、Hyper-V に標準添付されていないため、別途 Microsoft の Web サイトからダウンロードして入手する。
現時点で Linux Integration Components がサポートする OS は、以下に挙げるものだけだ。

  • SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2 x86 and x64 (1 vCPU)
  • SUSE Linux Enterprise Server 11 x86 and x64 (1 vCPU)
  • Red Hat Enterprise Linux 5.2, 5.3, and 5.4 x86 and x64 (1 vCPU)

次は「仮想ハードディスクの接続」だ。
ubuntu 10.04 LTS Server Edition 64bit 版をインストールするには 10GB もあれば十分だろう。
今回はこれをメールサーバーにする予定なので、ある程度の余裕を持って 40GB ほど確保した。
大きなデータを保存する予定があるなら大きめに確保しても良いし、「仮想マシンの新規作成ウィザード」を終えてから別の仮想ハードディスクを作成して、2 台目のハードディスクユニットとして割り当てても良いだろう。

create_vm_connect_vhd

次は「インストールオプション」ということで、ゲスト OS のインストールメディアの割り当てを行う。
最近は CD/DVD メディアを使うことが一般的なので、物理 CD/DVD ドライブを割り当てても良いが、
ubuntu 10.04 LTS Server Edition 64 bit 版のインストールメディアは ISO イメージで提供されているので、[イメージファイル] を選び、ISO イメージのファイル (ubuntu-10.04-server-amd64.iso) を指定しておく。

create_vm_install_options

なお、ISO イメージのファイルは、予め Hyper-V のローカルディスクに保存しておかなくてはならない。

以上で「仮想マシンの新規作成ウィザード」での設定は終わりだ。
「仮想マシンの新規作成ウィザードの完了」で [完了] ボタンをクリックすると、「仮想マシンの新規作成ウィザード」が閉じ、仮想マシンが作成される。

create_vm_complete_wizzard

「仮想マシンの新規作成ウィザード」が閉じられると、Hyper-V マネージャーの真ん中のペインの仮想マシン欄に、作成したばかりの仮想マシンが表示されている。
作成したばかりの仮想マシンは、統合サービスを必要とするネットワークアダプターを使うようになっているので、そのまま起動して ubuntu をインストールしても、ubuntu からはネットワークアダプターが認識できない。
このため、仮想マシンのネットワークアダプターを別のものに変更する必要がある。

Hyper-V マネージャーで作成したばかりの仮想マシンを右クリックして表示されるコンテンツメニューから [設定...] を選択して実行する (または、仮想マシンを選択して、右側操作ペインから [設定...] を実行する) と、作成した仮想マシンの設定ダイアログが表示される。

operation_menu_vm_settings (1) .operation_menu_vm_settings (2)

このダイアログの中のハードウェア一覧に表示されているネットワークアダプターは、統合サービスを必要とするものだ。
また、ハードウェア一覧の中に SCSI コントローラーがあるが、今回はこれを使う予定はない。
そこでネットワークアダプターと SCSI コントローラーの両方を削除することにした。

まずは、SCSI コントローラーを削除してしまおう。
ハードウェアの一覧で SCSI コントローラーを選択して、右側のパネルの [コントローラーの取り外し] ボタンをクリックして、SCSI コントローラーを削除する。
そして次に、ネットワークアダプターを選択し、右側のパネルの [削除] ボタンをクリックして、ネットワークアダプターも削除する。

vm_settings_SCSI_controller vm_settings_network_adapter

ネットワークアダプターを削除したら、ハードウェアの一覧の最上部にある「ハードウェアの追加」をクリックする。
右側のパネルの追加するデバイス一覧で「レガシ ネットワークアダプター」を選択して、[追加] ボタンをクリックすると、ハードウェア一覧にレガシ ネットワークアダプターが追加される。

レガシ ネットワークアダプターは、ゲスト OS からは DEC 21140 (Intel 21140) チップを搭載したネットワークアダプターとして認識される。
レガシ ネットワークアダプターは、統合サービスを使わなくてはならないネットワークアダプターと異なり、ほとんどの OS に標準で付属するドライバーで使えうことができる。

なお、レガシ ネットワークアダプターを追加しただけでは、まだネットワークに繋がれてはいない (ケーブルを外したままの状態) 。
ハードウェアの一覧に追加されたれレガシ ネットワークアダプターを選択して、右側のパネルの [ネットワーク] 欄で接続するネットワークを選択して、物理ネットワークアダプターを割り当てておこう。

vm_settings_add_hardware vm_settings_regacy_network_adapter

最後に [OK] ボタンをクリックして、仮想マシンの設定ダイアログを閉じる。

以上で仮想マシンの準備ができた。
次は仮想マシンを起動して ubuntu 10.04 LTS Server Edition 64bit 版をインストールする。

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