今度こそ XenServer にゲスト OS をインストール

XenServer をインストールし、その後 アクティベーションを行い、今度こそゲスト OS をインストールしよう。
…と思ったのだが、その前にもう一つ。
インストールするゲスト OS のインストールメディアを用意しておこう。

ISO ライブラリの登録

当然だが XenServer でも iso 形式にした CD/DVD メディアのイメージファイルを、仮想ドライブとしてゲスト OS の CD/DVD ドライブに 見せかけることができる。
ただし iso 形式のファイルは、基本的に XenServer のローカルディスクに置くのではなく、ネットワークドライブ経由で参照するようだ。

今回は Windows Server に共有フォルダを作成し、そこに iso 形式の CD/DVD メディアのイメージファイルを置くようにしたい。
XenServer では iso 形式の CD/DVD メディアのイメージを置いておくフォルダを、「ISO ライブラリ」という呼称のストレージとして扱う。

Windows Server の共有フォルダを、XenServer の ISO ライブラリとして認識させるには、XenCenter を使って新しいストレージとしてこれを登録すればいい。

このためにはまず、XenCenter のツールバーで「New Strage」ボタンをクリックして、「New Storage Repository」ダイアログを開いてやる。

ツールバーの「New Storage」ボタン

ツールバーの「New Strage」ボタンをクリックする以外にも、[Storage – New Storage Repository...] メニューをクリックする、XenCenter の左側のサーバーペインに表示されているサーバーを右クリックして表示されるコンテンツメニューから [New Storage Repository...] メニューをクリックするという方法でも、「New Storage Repository」ダイアログを開くこともできる。

[Storage – New Storage Repository...] メニュー コンテンツメニューの [New Storage Repository...] メニュー

ツールバーの「New Strage」ボタンをクリックするなどの方法で開いた「New Storage Repository」ダイアログの最初は、新しいストレージへの接続方法を訊くものになっている

Type of New Strage Repository

Widows Server の共有フォルダに接続したいので、「Windows File Shareing (CIFS)」を選んで「Next >」をクリックして次へ進む。
接続先の Widows Server の共有フォルダの UNC (<server><share>[<folder>...]) や、接続に必要なユーザー名、パスワードなどを設定して、「Finish」ボタンをクリックすれば、ISO ライブラリが登録できる。
「Advanced Option」欄には、Windows Server の共有フォルダへの接続に使う smbfs (cifs の可能性の方が大) のオプションが指定できる。

Connection parameters of New Strage Repository 登録された ISO ライブラリ

ゲスト OS のインストール

今度こそ本当にゲスト OS のインストール… といきたいところだが、もう一度引っ張っておく。
これが最後の引き延ばしになるはずだ。

今回、XenServer にインストールする OS には、Windows 7 RC を予定している。

XenServer には最初からいくつかのテンプレートが用意されている。
>ゲスト OS をインストールする際は、適切なテンプレートを選び、必要に応じてそれを調整して使うのが最も効率がよい。
汎用テンプレートも用意されており、適切なテンプレートが見つからない場合は、これを使う。

XenServer が出荷されたときには、Windows 7 はベータ版すら存在していないし、今でも RC 版でしかない。
このために、Windows 7 用のテンプレートは XenServer には含まれてない。

Citrix 社では Windows 7 の出荷からそんなに遅れないうちに、Windows 7 用のテンプレートを用意する予定があるらしい。
これは Citrix 社のブログの XenServer Tips and Tricks, Windows 7 Beta on XenServer 5 - Peter Blum - Citrix Community で、Windows 7 を XenServer のゲスト OS として動かす方法が公表されていることから予想できる。

試験的なものとなっているが、Windows 7 用のテンプレートがこの Web ページから入手できるので、これを使ってみることにする。

テンプレートの追加

上で挙げた Citrix 社のブログの XenServer Tips and Tricks, Windows 7 Beta on XenServer 5 - Peter Blum - Citrix Community ページに張られている「Windows 7 Beta x64 Experimental Tem plate」のリンクを使って、テンプレートをダウンロードする。
なお、このテンプレートは 64bit 版 (x64) の Windows 7 用のものしか用意されていない。
32bit 版 (x86) の Windows 7 をインストールしたいのなら、同 Web ページの「The Hard Way」に書いてある方法を、Windows Server 2008 x64 用のテンプレートの代わりに Windows Server 2008 x86 用のテンプレートを使って試してみることになのだろうと思う (32bit (x86) 版の Windows 7 のインストールを試したことはないので、結果については保証しない。)

「Windows 7 Beta x64 Experimental Template」のリンクからダウンロードしたテンプレートは、zip 形式で圧縮されていたので、これを解凍して  Windows_7_Beta_x64_Template_Experimental_For_XenServer_5_0.xva ファイルを展開しておく。

image

XenCenter で[Template  – Import Template...] メニューをクリックして、「Import」ダイアログを開いてやる。
左側のサーバーペインに表示されているサーバーを右クリックして表示されるコンテンツメニューから [Import VM...] メニューをクリックするという方法で、「Import」ダイアログを開くこともできる。

[Template  – Import Template...] メニュー コンテンツメニューの [Import VM...] メニュー

「Import」ダイアログを開いたら、「Import file name」欄に先ほど展開した Windows_7_Beta_x64_Template_Experimental_For_XenServer_5_0.xva ファイルを指定して、「Finish」ボタンをクリックしてテンプレートを読み込ませる。
コンテンツメニューから [Import VM...] メニューをクリックして「Import」ダイアログを開いたときは、「Import Type」の「Exported template」ラジオボックスにチェックを入れるのを忘れないようにする。

Import

これで Windows 7 用の (実験的な) テンプレートが XenServer に取り込まれる。

テンプレート取り込み後の XenCenter

ゲスト OS (Windows 7 RC) のインストール

XenServer にゲスト OS をインストールするには、XenCenter の [Server – New VM...」メニューをクリックするか、左側のサーバーペインに表示されているサーバーを右クリックして表示されるコンテンツメニューから [New VM...] メニューをクリックする。

[Server  – New Server...] メニュー コンテンツメニューの [New VM...] メニュー

[New VM...] メニューをクリックすると、「New VM」ダイアログが開く。
このダイアログには XenServer に用意されているテンプレートが全て表示されている。
この中から、インストールしたゲスト OS に最も適したテンプレートを選んで「Next >」をクリックする。

Image18

テンプレートの中にはインストール済みのディスクイメージを含むものもあり、これを選んだときはインストールメディアを使うことなくゲスト OS をインストールできる。
ただしこの場合は、ディスクサイズなどを自由に変更することができないようだ。

今回は Windows 7 RC をインストールするつもりなので、先ほど取り込んだ「Windows 7 Beta x64 (Experimental)」テンプレートを選択して、「Next >」をクリックする。

次に、ゲスト OS の名称と説明を入力するダイアログが表示される。
ここでは、後から自分が分かるような名称を入力して、「Next >」をクリックする。
続いてインストールメディアの選択ダイアログが表示される。

ゲスト OS の名前と説明 ダイアログ CD/DVD 選択ダイアログ

「Physical DVD Drive」は XenServer の PC に付いている物理的な CD/DVD ドライブを指す。
ISO ライブラリの登録」で登録したストレージに保存してある CD/DVD メディアのイメージファイルを使うときは「ISO Image」ラジオボックスにチェックを入れて、「Next >」をクリックする。
CD/DVD のインストールメディアを使わないなら「Empty DVD Drive」ラジオボックスにチェックを入れる。

次に CPU とメモリ割り当てて「Next >」をクリックし、引き続き仮想ディスクの割り当てを行う。
既に作成した仮想ディスクがあるなら、それを割り当てることもできるが、今はまだ割り当て可能な仮想ディスクを作成していないので、「Add...」をクリックして新しい仮想ディスクを作成する。

CPU と メモリの割り当てダイアログ 仮想ディスク割り当てダイアログ

仮想ディスク割り当てのダイアログで「Add...」をクリックすると、「Disk Setting」ダイアログが表示される。
ここで仮想ディスクの容量とそれを作成するストレージを選び「OK」をクリックすれば、新しい仮想ディスクが作成されて、仮想ディスク割り当てのダイアログに表示される

仮想ディスク作成ダイアログ 仮想ディスク割り当てダイアログ (仮想ディスク作成後)

仮想ディスク割り当てのダイアログで、割り当てる仮想ディスクを選んだら「Next >」をクリックする。

仮想ネットワークカードの割り当てダイアログが表示されるので、ゲスト OS に割り当てる仮想ネットワークを選んで「Next >」をクリックする。

仮想ネットワークカード割り当てダイアログ

最後に作成した仮想 OS を自動的に起動するかどうかを設定して、「Finish」をクリックすると、ゲスト OS の環境が作成される。

自動起動設定ダイアログ ゲスト OS 作成後の XenCenter

今回は自動起動するように設定したため、ゲスト OS の環境が作成されると同時にゲスト OS が起動してくる。
また、ゲスト OS の仮想 CD/DVD ドライブに iso 形式のインストールメディアを割り当てているため、このインストールメディアを使って起動し、Windows 7 RC のインストールが開始される。

Image28

後は Windows 7 RC のインストール手順通りに作業を行えば、XenServer のゲスト OS の環境に Windows 7 RC がインストールできる。

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